公開日:2019.10.15
出演者:中西輝政(京都大学名誉教授)
近代日本史における天皇(2)令和改元は成功の証

2. 天皇と国民の「相互の信頼と敬愛」こそが国の基

近代日本が真に危機的な局面で、幾度も天皇に救われたのは、「民草のための天皇」というご自覚を、歴代天皇が強くお持ちだったからであった。なぜ、そのような無私の精神が代々受け継がれてきたのか。大嘗祭や新嘗祭をはじめとした祭祀や、昭和天皇の「相互の信頼と敬愛」というお言葉から、日本の本質に迫る。[聞き手:川上達史(歴史チャンネル編集長)]

中西輝政

京都大学名誉教授
昭和22(1947)年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。ケンブリッジ大学大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24(2012)年に退官し、京都大学名誉教授。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。平成2(1990)年、石橋湛山賞受賞。平成9(1997)年、『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)で第51回毎日出版文化賞・第6回山本七平賞を受賞。平成14(2002)年、正論大賞受賞。