公開日:2019.10.21
出演者:江崎道朗(評論家、拓殖大学大学院客員教授)
天皇と憲法と近代日本(3)戦後日本と天皇

1. エリートの歪んだ天皇観

第二次世界大戦で敗れた日本。日本の強さを恐れたアメリカは、日本弱体化のために皇室の意義を壊そうとし、またそれに迎合した憲法学者らが「8月革命説」「天皇ロボット説」などを公然と説いた。そんな社会で育ち、学んだエリートたちの皇室観は歪んでいかざるをえなかった。だが、その風潮を押し止めたものこそ、庶民のなかに息づいていた皇室への思いだった。
天皇と憲法と近代日本(3)戦後日本と天皇

江崎道朗

評論家、拓殖大学大学院客員教授
評論家、拓殖大学大学院客員教授。昭和37年(1962)生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフを務め、安全保障、インテリジェンス、近現代史研究に従事。平成28年(2016)夏から本格的に評論活動を開始。